木々の葉の色が濃くなってくると、
夏を意識するようになりますね。
今年は夏日を観測した日が早かったことも影響したのか、
近所のドラッグストア内にある季節品コーナーでは、
花粉症の薬の隣で日焼け止めや熱中症対策商品が販売されていました。
季節が畳みかける、とはこういうことを指すのでしょうか。
さて、気の早いことだと、いつもなら断るところですが、
今年に限っては先取りしてなんぼだと思う商品を紹介します。
それは、「扇子」です。
100円ショップでも見かけますが、
職人が手掛ける扇子は、それなりにいいお値段になります。
扇子の老舗といえば、京扇子の山二(1713)や白竹堂(1718)が有名ですね。
また、江戸扇子では、伊場仙や雲錦堂などがあります。
京扇子と江戸扇子は、現代ではほとんど区別されておらず、
品物からどちらに属するものかを見分けることは難しいそうです。
とはいえ、どちらも芸術的な実用品であることに違いはありません!
骨部分に香木を使われることは少なくなっているようですが、
お香と一緒にしばらく置いておくことで、
扇面や骨に香りを移すことができます。
あおぐたび、ほのかに白檀が香る、
なんて日本の夏らしいと思いませんか?